ユニセフについて
ユニセフという言葉を聞いたことが有る人は多いと思います。
なぜなら、小学校や中学校などでも募金をしたことがある人がほとんどだからです。
しかしながらこのユニセフっていったい何をしているところなんでしょうか。
まずユニセフとは国際連合児童基金のことで、国連本体から財政支援を受けることなく、民間からの募金や各国政府からの任意拠出金で成り立っています。
そういった民間からの募金を推進するため1950年代にヨーロッパを中心に各国の国内委員会であるユニセフ協会の設立に取組み、日本ユニセフ協会は1955年に設立されました。
現在では先進国を中心に34ヶ国にユニセフ協会が設立されています。
ユニセフ自体は国連機関ですが、ユニセフ協会は各国の国内法に基づき非政府組織として運営されています。
日本ユニセフ協会では、世界中の子供たちの健康と命を守るため様々な活動を行っています。
主な活動としては、募金活動、広報活動、アドボカシー活動の3つとなっています。
募金活動は皆さんがユニセフという名を知る最も身近な活動です。
小学校などでも募金活動を行うことがありますし、もちろん街頭でも行っています。
収支の大半を占める募金
2016年度の日本ユニセフ協会の収支報告を見てみると、なんと募金総額は約176億3000万円となっており、そのうち個人からの募金が88%を占めています。
日本の個人や企業などから活動に対して幅広く支持されていることが伺えます。
広報活動は字のとおり、ユニセフの活動を広く知ってもらい、一人でも多くの人に世界中の子供たちが置かれている現状を理解してもらう活動です。
出版物やソーシャルメディア、公共CMなど様々な方法で広報を行っています。
またユニセフ制作で映画を制作上映などをし、乳幼児期の子供の発達について理解を深めてもらう活動なども行っています。
アドボカシー活動はあまり聞きなれない言葉だと思いますが、意味としては特定の政策を実現するために社会的な働きかけを行う活動を表しています。
具体的には、日本ユニセフ協会では子供の権利条約に定められている様々な子供の権利実現を目指しています。
子供の権利には4つの柱が定義されていて、それは「生きる権利」「守られる権利」「育つ権利」「参加する権利」となっています。
この子供の権利条約は定められてから25年ほどがたちますが、いまだ日本でもこれら権利を十分に得られない環境の子供も数多く存在しています。
日本ユニセフ協会はこういった活動を行うことで多くの個人や民間企業などから支援をしてもらい、子供たちの命と環境、権利を守る活動を行い続けています。
※千葉県の日本ユニセフ協会はこちら>>http://www.unicef-chiba.jp/