日本で認められている公営ギャンブルの一つに競馬が挙げられます。
馬がレースを行ない、どの馬が一番速くゴールできるのかを予想するといった非常にシンプルなゲームであることから、年齢や性別を問わず高い人気を集めています。
その一方で、場合によってはその魅力に依存し過ぎてしまい、ゲームをするために借金を繰り返したり、それにより仕事や家族を失うなど生活が破たんしてしまう事例も数多く報告されています。
負けず嫌いな性格
なぜ借金をしてしまうほど競馬にはまってしまうのかというと、その理由に当てはまることとしてまず第一に、負けず嫌いな性格が挙げられます。
負けず嫌いな性格の人は、自分が負けたことを認めたくないという気持ちが強く、たとえ負けてしまったとしても、その金額をどの程度抑えられるかなのではなく、どうすれば負けを取り戻すことができるのかという思考に傾いてしまいます。
競馬だけではなくギャンブルをする上で必ず負けはつきまとうものです。
しかし自分が負けるという事実を受け入れることができません。
これにより冷静さを失ってしまい、また負けてしまっても最終的に勝つことができればよいという楽観的な発想をして、知らないうちにどんどん借金の金額が増え続けてしまうのです。
ストレスのはけ口がない
二つ目の理由には、ストレスのはけ口がないことが挙げられます。
人により日常のストレスを発散させる方法は様々ですが、競馬がストレス発散方法になっている人も多く見られます。
一人でも手軽に、自宅でも楽しむことができるため、一つの趣味になりやすいと言えるでしょう。
また自分が賭けた馬が勝つのか、それとも負けるのかといったスリルを感じることは、大きなストレスの発散方法になるのです。
野球スポーツを応援するファンとは異なり、このようなタイプの人はお金を賭けることによって気分が盛り上がり、これによりストレスを発散できると考えています。
ギャンブル好きな人が周りにいる
三つ目の理由にはギャンブル好きな人が周りにいることが挙げられます。
始めたきっかけが親や友人に誘われたなどという人は多いものです。
このような人は周囲に流されやすく、場合によっては借金を背負うまでにのめり込んでしまう人がいると、自分も同じような経過をたどる傾向が強く見られます。
配当が大きい
四つ目には配当が大きいことがあげられるでしょう。
2004年に新しいきまりがつくられましたが、これにより万馬券が頻繁に見られるようになったのも事実です。
この決まりができたことによって、多額のお金をかける人が確実に増えているのです。
特に万馬券をあてることによって借金を返すことができると考える人は、資金を借金で賄うことをあまり問題視しません。
しかし多くの場合には、万馬券をあてることもできずに失敗に至るため、その結果として借金は増え続けるという結果が見えています。
一度勝つことでその喜びが忘れられなくなってしまう
五つ目には一度勝つことでその喜びが忘れられなくなってしまうことがあげられます。
勝った時の快感と喜びは、人間の記憶には鮮明に残り続けることでしょう。
またこの快感や満足感を味わいたいという思いから、何度も馬券を買い続けることになるのです。
たとえ負けてしまったとしても、もう一度勝った時の快感や喜びを味わいたいという強い気持ちが高まり、たとえ負けてしまったとしてもそれがブレーキになることはありません。
過去に大きな勝ちを得た場合には、それを超えるような勝ちをしたいと思ってしまいます。
それ以上の勝ちを得なければ大きな快感や喜びが得られなくなってしまうので、たとえ負けが続いてしまったとしてもやめられなくなってしまうのです。
競馬を理由に借金をしてしまった事例は数多く報告されている
実際に競馬を理由に借金をしてしまった事例は数多く報告されています。
金融機関はもちろんのこと、親や友人、知人などに借金をしてしまう人が多く見られます。
借金をすることは、実は数多くのものを失う可能性があるため十分に注意しなければなりません。
その一つ目が仕事で、競馬に没頭して仕事をないがしろにしてしまった人も多く見られます。
就業時間なのにもかかわらず、頭の中はレースのことでいっぱいになってしまい、仕事に身が入らなくなってしまうのです。
また営業に行くと言って外出したのに、実はレースを見に行っていたことで解雇されたという事例も報告されています。
そして場合によっては家族を失う可能性も高いでしょう。
レースに夢中になっている人に好感を持つような配偶者や子供はほとんどいません。
あまりにも夢中になってしまうと、大切な家族のことも考えられなくなってしまうのです。
金銭的な問題が生じたり、家族との接し方で口論になったりすると、配偶者トラブルが絶えなくなってしまうでしょう。
まとめ
その姿を見る子供の心はきっと大きく傷ついてしまうはずです。
最終的に離婚に至るケースも多く見られます。
そのほかにも社会的信用を失う可能性もあり、返済が滞った場合には、ほかの借金ができなくなるのはもちろんですが、クレジットカードを作ることができなくなり、またローンを組むこともできなくなってしまいます。
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