1,自分に合った枕選びの基本
枕には様々な形や高さがあり、どのように選べばいいか迷ってしまう人も多いのではないでしょうか。
使われている素材にも色々な種類がありますし、高さもそれぞれ異なっています。
自分に合わない枕を使っていると、就寝する際に疲れが取れなかったり、ぐっすりと熟睡できないこともあります。
肩こりや首こり等を招いてしまうこともあるので、自分に合った高さや硬さを選ぶようにしましょう。
枕の選び方のポイントには、まず大きさがあります。
基本となる大きさは大体、63cm×43cmとなっています。
大きいサイズの場合には、50cm×70cm程度のサイズです。
小さいサイズの場合には、35cm×50cmになります。
小柄な方などは小さめのサイズを選ぶことが多いようです。
ただし、お子さんの場合には動くことが多いので、小さいサイズだといつの間にかどこかにいってしまうということもあります。
体温も高いので寝返りを打つことが多いですから、横幅があるものを選んであげるのがおすすめです。
2,素材によって違うメリットデメリット
枕の素材には、ダウン(羽毛)・パイプ・ムアツ・ウレタン・そば殻・マイクロビーズ等があります。
ダウン(羽毛)はクッション性があるので、ふんわりとした柔らかさが感じられます。
フィット感もありますし、通気性・吸湿性・発散性等にも優れています。
ポリエチレンフレイクという代替羽毛もあります。
ポリエチレンから出来ている羽毛のような素材で、羽毛のようにパイプは非常に扱いやすい素材で、首をしっかりと支えてくれます。
硬めで通気性や耐久性にも優れていますし、洗濯することもできます。
ムアツは体圧分散によって、頭を点で支えてくれる仕組みになっています。
圧迫感を感じることがないですし、寝返りも楽に打つことができます。
ウレタンには高反発と低反発の2種類があります。
低反発のウレタンフォームはフィット感に優れており、首や頸椎にフィットして優しくさせてくれる素材です。
高反発のウレタンフォームは低反発よりも反発力があり、適度な硬さで頭や首を支えてくれます。
フィット感は低反発に比べると少ないですが寝返りが打ちやすいというメリットがあります。
ウレタンは通気性はさほどよくはありませんが、気になる程ではありません。
低反発ウレタンフォームは洗濯は不可です。
高反発ウレタンフォームの場合には、洗濯できるものとできないものがあります。
そば殻は昔から使われてきた素材なので、今でもそば殻じゃないと落ち着かないという人も多くいます。
硬い素材なのでフィット性には優れていませんが、通気性は抜群です。
価格がリーズナブルなので、手軽に利用できるのが特徴です。
ただし、洗濯することはできません。
マイクロビーズは、フィット感に優れている素材です。
頭から首にかけてぴったりフィットしますが、熱がこもりやすいのがデメリットになります。
寝返りが打ちづらいと感じることもあるようです。
3,難しい高さ選びは専門家にアドバイスをしてもらおう
選び方のポイントには高さもあります。
枕の高さは人によって好みがありますが、首のカーブを自然な状態に保つ頸椎への負担が軽くなるので寝やすい環境が整います。
枕を全く使わないで寝ると、首のカーブが曲がり過ぎてしまうので頸椎に負担がかかってしまいます。
熟睡しにくくなるので使わないで寝るのはおすすめできません。
理想的なのは、肩口から頭にかけての傾度が10度から15度程度になります。
それから顔は5度前後傾斜しているのが最適です。
気道が圧迫されないので、呼吸がしやすいというメリットがあります。
少し肥満気味の場合には、水平で寝る方が気道は圧迫されません。
太っている場合には水平の方が呼吸をしやすいですし、いびきもかきにくくなります。
低反発ウレタン素材は柔らかくフィット感も良いので、人気が出たことがありました。
ただし、頭が沈み込んでしまうので、寝返りがうちにくいというデメリットもあるようです。
最近では首と頭のカーブに合わせた形状になっているものもあり、寝返りもうちやすくなっています。
自然な寝姿を維持したい人にぴったりです。
自分に最適なものが欲しいという時には、オーダーでオリジナルのものを作ることもできます。
専門店などもありますし、お店で横になった状態で高さを測定してくれたりもします。
人は寝返りを打つことで、特定の部分にだけ負担がかかるのを防いでいます。
血液やリンパの流れを保ち、適正な循環を確保する働きもあります。
つまり寝返りが打ちづらいと体に大きな負担がかかってしまうので、熟睡することができなくなるのです。
ですから寝具を選ぶ際には、寝返りが打てるかどうかが非常に重要な鍵となります。
オーダーメイドだと専門家がサポートしてくれるので、自分の身体に合った素材や高さ、大きさなどが分かります。
自分ではいいと思っていても、実は寝返りが打ちづらくて眠りを妨げていたなんてこともあります。
客観的にアドバイスしてもらうことで、自分に合った物を選べます。